始めに
本記事では、DTMや音楽制作の中で手に入れておきたいモニタースピーカーについて、紹介していきます。
とりあえず、選んでおけば間違いなしの製品をピックアップしてあります。
余談ですが、筆者はYAMAHAのMSP5を愛用しています。
かれこれ8年ほど使用していますが、まだどこも悪くならず、最高の買い物をしたと思っています。(結構酷使しているのですが、かなり丈夫です)
しっかりした製品は、10年とか20年とかそれ以上は、余裕で使えるので買って損はないと思います。
ちなみに、妻はFostex PM0.3Hを使用しています。
モニタースピーカーとは?
モニタースピーカーの役割
一般的なリスニング用のスピーカーと比べ原音忠実な再生をします。つまり、音楽制作やDTMでのモニタリングに向いているといえます。
特にミックス
リスニング用のスピーカーは、メーカーが独自でイコライジング等、再生される音の加工をしています。聴く人が気持ちよく音を聴けるように設計されています。
モニターヘッドホンとの違い
ヘッドホンとの大きな違いは、左右の音のぶつかりを簡単に認識できることです。
ヘッドフォンは、左右の音が分離されているのに対して、スピーカーの音は、耳に入るまで、左右の音が空気中で混ざり合います。これをクロスフェードと言います。
クロスフェードの中の違和感を、ミックスの際に取り除けなければ、スピーカーで聴いたときに雑味が残ってしまうことになります。
まとめると…
ヘッドホン環境は、非現実的なレベルでのステレオフィールドであり(ステレオ感が強すぎる)、スピーカーで聴いたときの自然なステレオフィールド、つまり現実的な再生環境におけるミックスがしづらいということです。
例えば、ヘッドホンで左右のPANを70くらいにして、丁度いいと感じていたものが、スピーカーで再生した際にはクロスフェードの影響を受けごちゃごちゃした聞こえ方をしてしまうなんてケースがあります。
結論、モニタースピーカーとモニターヘッドホンは両方持っておくといいです。
一応下に参考記事載せておきます。
ヘッドホン疲れがない
ここは本筋ではないのですがスピーカーから音出したりしてギター弾いたりするのも結構いいものです…。
なぜアクティブ(パワード)モニタースピーカーを選ぶのか
主に以下理由になります。
- アクティブスピーカーは単体で使用可能
- サイズの小さいものも多く、選択の幅が広い
- パッシブスピーカーよりコストが安く抑えられる。
(アンプを買わなくていいため)
モニタースピーカーの種類として、パッシブモニタースピーカーとアクティブモニタースピーカーがあります。
違いは、パワーアンプ(音を増幅させるもの)が内蔵されているかどうかです。
パッシブスピーカーは、別途アンプをつないで再生音量を増幅させる必要があります。アンプを選べる分、アクティブスピーカーよりも音質が良く出力が高いです。
しかし、パワーアンプは結構高価な上に、スピーカーとの相性も考慮しなければならないため、敷居が高いです。(後、再生環境もそれなりに整える必要があります。)
その点、アクティブスピーカーであればメーカーがアンプを搭載してくれているので、その辺がクリアされ楽です。
ちなみに筆者自身、モニタリングする上で、アクティブスピーカーの音質に不満を感じたことはありません。
出力に関しても自宅で再生する分には、十分すぎるどころか、性能を発揮しきれないことの方が多いです。
パワードスピーカーのおすすめ5選
YAMAHA ( ヤマハ ) / HS5
これが正直コスパ考えると一番おすすめかもしれません。中々のワイドレンジ(54hz~30000hz)で、バイアンプ方式※が採用されています。
後、ハイトリムとロートリム(ルームコントロール)もついているので、自宅等の再生環境に合わせた使い方ができます。
大きさは次に紹介するMSP5と同じくらいです。
HSシリーズのHS7やHS8も比較して、自分に合ったものを手に入れましょう。
※ハイとローそれぞれに専用のアンプが用意されている方式。
YAMAHA ( ヤマハ ) / MSP5 STUDIO
MSP5は、定番スピーカーです。HS5より少し価格があがるのですが、その分性能も申し分ないものとなっています。
レンジは、50hz~40000hzで、ハイレゾ領域まで達しています。こちらも、バイアンプ方式でハイとローをそれぞれ調整できるトリム機能付きです。
筆者も長年愛用していますが、素晴らしい製品だと思います。
大きさも丁度良く、フラットな原音忠実な再生能力を持っています。
HS5等と迷う製品だと思います、サウンドハウスに以下聴き比べページがありましたので
参考程度に試してみてください。(画像から飛べます)
IK MULTIMEDIA ( アイケーマルチメディア ) / iLoud Micro Monitor
周波数帯域は45hz~22000hzです。この機種は、コンパクトさを求める方には丁度いいかもしれません。実際、スピーカーは机の場所を取ります。後、重いので滅多な場合を除いて持ち運びは厳しいです。
しかし、このiLoud Micro Monitor は名前の通り非常にコンパクトです。
サイズは、180mm×135mm×90mmで、二つ合わせた重さが約1.7kgです。
Fostex ( フォステクス ) / PM0.3H
110hz~40000hzでハイレゾ対応のコンパクト(100mm×185mm×130mm)です。
モニタースピーカーなので解像度はそれなりに高いのですが、リスニング用にも使えなくもないオールマイティなスピーカーです。
更にこのスピーカー、Bluetooth対応しているのでiPadやiPhoneなどで少し音を確認したい時なども便利ですね。
また、コスパもかなりいいのでウーハーとか足して運用もありかと思います。
JBL ( ジェービーエル ) / 305P MKII
43hz~24000hzまで対応しています。レンジはそこまで広くはないのですが、高品位な音が出ます。大きさは、MSP5より少し大きいくらいです。(まぁまぁ大きい)後、結構低音が強めなので、壁から離して設置できる最適だと思います。
様々なハイエンド機が好評のJBLだけあって、その技術が裏付ける音の解像度は、DTMライフを支えてくれるでしょう。
周辺機器(アクセサリ)について
ちなみ、モニタースピーカーの配置は結構重要です。ツィーターを耳の高さに合わせるとか、後壁からできるだけ離すのがいいとか…。以外に制約が多いのも事実です。
上手く環境と相談して、ハイカットやローカットしながら使いやすいセッティングにしてみましょう。
ちなみに、補足ですが↓
イシュレーターとスピーカー台はあった方が良い
これは、絶対あった方が良いです。筆者自身無しでやっていて後悔しました。
参考記事置いておきます。(MSP5以外のスピーカーにも共通して言えることです。)
終わりに
ここまで読んでいただき有難うございました。
モニタースピーカーは、家庭環境等で音が出せない場合等があるため、最近は使わずにDTMする人も増えてきているそうです。
個人的には、使える環境であるのなら、絶対に合った方が良いと思っています。
読者の皆様の参考になれば幸いです。
DTMに必要な機材全般をまとめた記事もあります。
よかったらご覧ください。